葬儀マナーについて その2
その1はこちらどうしよう? いまさら聞けない葬儀マナー
葬儀・お葬式の知らせはいつも突然やってきます。
いまさら聞けない葬儀マナーを、クオーレ福祉葬祭がイラストとともに
分かりやすく解説していきます。
大切な方を失ったご遺族に対する配慮として、正しい葬儀マナーを身につけて
葬儀に参列しましょう。
『どんなことを話せばいいの?』
弔辞とは、ご遺族からあなたへ託された強い想いでもあります。弔辞をお願いされた際は快く 承諾することが大切です。弔辞は喪家に保管されますので丁寧に書くべきですが、心が伝わる ように「自分の言葉」「自分の文章」で書くことが良いでしょう。
弔辞の内容は自分の伝えたい想い
「弔辞」とは、故人と親しかった友人や知人が故人の死を悼み、別れを惜しむ言葉を読み上げる ことです。故人へ伝えたいメッセージを中心に考えていきますが、聞き手に遺族や参列者もいると いうことも念頭に入れて考えましょう。故人の功績や略歴を入れるときは、年月日や肩書き等、 間違えのないようご遺族に確認するなど、下調べをしましょう。故人にまつわる話であれば、基本 的にどのような内容でもかまいませんが、どうしても上手くまとめられない場合は下記の順序で 話を組み立ててみてください。
- ❶ 逝去した事への悲しみ
- ❷ 故人との関係
- ❸ 故人の業績を称え、人柄を振り返る
- ❹ 遺族を励まし、今後の自身の協力の意向を述べる
- ❺ 故人の冥福を祈り結びとする
どれくらい書くものなの?
ゆっくり読み上げて、3〜5分程度が一般的です。原稿用紙3枚が目安です。実際に読み上げて時間を測ってみるのも良いでしょう。
どういう紙に書けばいい?
弔辞に使用する紙は市販されている奉書紙か巻紙を使用します。涙で墨も薄れるという意味合いで、薄墨の毛筆で書くのが正式とされています。しかし、近年では便せんにペンを使って書かれたものや、パソコンで書かれたものも多くなりました。従って、形式重視の葬儀でない限りあまりこだわらなくても良いでしょう。その場合は白い封筒に入れておきます。
弔辞の手順
弔辞を依頼された際は、早めに会場入りして動作のリハーサルを行いましょう。細かい手順や配置などは葬儀社によっても若干異なりますので、いざ出番という場面で慌てず故人に語りかけることができるはずです。
- 名前を呼ばれたら遺族・参列者に一礼、祭壇の前に進んで一礼、祭壇前に進んで一礼します
- 祭壇前に立ったら、弔辞の上包みをはずして読み始めます
- 読み終わった弔辞は、元のように奉書に入れ(便箋の場合は封筒に入れ)お供えします
- 祭壇に向かって一礼して席に戻ります
『受付では何をすればいいの?』
受付係の内容
受付係になったら1時間前には支度を整えて会場に出向きます。会場では
喪家に挨拶を済ませて祭壇に一礼をします。駐車場や焼香場所・待合室
などの主要場所は全て確認します。また葬儀によっては受付以外に案内や
返礼品の係もございますので、葬儀社に自分のすべきことを確認します。
開式の30分前までに確認と準備を終えている状態にしておきましょう。
芳名帳 香典帳 筆記具などの事務用品
会葬者の案内
まず、会場に到着した会葬者の受付をします。受付所は葬儀の窓口的扱いですので、礼を持って接します。
- ❶ 一礼をし、会葬者を迎えて芳名帳に記帳をお願いします
(氏名だけでなく住所も記入して頂きます) - ❷ お香典を受け取ります。
- ❸ 会葬者よりのお悔やみの言葉に対しては、「ご丁寧に恐れ入ります」などと返します
- ❹ 返礼品の引換所が別所の場合は、引き換え券をお渡します
受付での注意点
受付では非常に多くの会葬者の方がお見えになります。ありがちなこととして、芳名帳や香典帳にお名前や住所を書いて頂くのを忘れてしまうこともあります。そうなってしまった場合、香典返しやお礼をしなければならない時に困ってしまいますので、落ち着いて順番に対応することが大切です。最近では香典整理を少しでも簡略化出来るよう、芳名帳と香典帳が一体化した複写式の会葬帳なども販売されておりますので、そういったものをご利用されるのも良いでしょう。
『香典(不祝儀)の相場っていくら?』
会葬する際に気になるのが香典の相場や書き方です。香典の相場は地域や故人との関係によって 多少異なってきますし、香典袋の書き方も最低限のマナーがありますので注意が必要です。
香典について
香典とは、死者の霊に供する香を持参する代わりの金銭として持参する「不祝儀」のことです。 相場は地域・慣習・故人との関係などによって 多少異なりますが、年齢が若い方は相場よりも少なめで、年配の方は 相場よりも多めに供える場合もあります。香典袋の書き方宗教によって 多少異なります。故人の宗教・葬儀や告別式がどの形式で行われるの かを事前に確認し、香典袋を購入して書きます。
香典の簡易相場表(参考例)
こちらの表はあくまでも参考にしていただく際の金額ですので、親睦の深さや地域に応じて相場 よりも前後することはあります。
【 会社関係 】
【 親族関係 】
※1 ビジネスシーンの場合は上司と相談が望ましい
※2 親睦の深さにもよりますし、友人同士でお金を出し合う場合もあります
『精進落としとお清めどころ』
お清めどころとは、通夜のあとにお食事をとる場所のことです。お通夜の式が終わると弔問客に対するお礼とお清めの為に、軽い飲食が振る舞われます。この軽い食事のことを、現在では精進落としと呼んでいます。
精進落としとは
服喪期間明け(精進明け)に普段の食事に戻って肉や魚類及び飲酒などをすることを「精進落とし」といいます。現在では、服喪期間中に「精進料理」を食するという習慣はなくなりましたが、葬儀・法要後に出席者へ無事の終了を感謝して「お礼やもてなし」としての「精進落とし」が振舞われています。
お清めどころで気を付ける点
遺族から勧められたら一口でも箸をつけることがマナーです。また、ご遺族は葬儀の準備などもあり忙しさや疲れやもありますので、早めに切り上げることもマナーとなります。